横浜市中区A様邸の続きです。
シーリングの硬化を待つ間に別作業を行います。
横樋下塗り
今回は屋根塗装が無いため、2階大屋根のより上の塗装はありません。
一番上になる箇所から作業を始めるため、雨樋の横樋をケレンし密着性を高めます。
その後に下塗り。
破風塗装
破風は思っていたよりも劣化が少なく、ケレンの後、下塗り完了。
劣化が酷い場合はケレンの後にパテ作業が入る場合もあります。
軒下・軒天井塗装
軒下、軒天井の塗装。
天井専用塗料のケンエースを塗布。防藻、防カビ対策も万全です。
養生
シーリングも硬化し外壁塗装の下準備のため各部を養生。
2階ドイツ張りサイディング下塗り
ドイツ張り面の下塗り
下塗り塗料:アステックペイント エクセルエポシーラー(水性形一液外壁用エポキシ系下塗材)
1階モルタル外壁下塗り
モルタル面には下塗りのフィーラーを施工。
こちらのモルタル外壁はクラックが少なく、あってもヘアクラック(髪の毛ほど細い亀裂)程度でした。
フィーラーの塗布でヘアクラックは埋まります。
2階ドイツ張りサイディング中塗り
中塗り・上塗りはアステックペイントの水性形一液外壁用遮熱フッ素系上塗材、フッ素REVO1000-IR。
この塗料は従来の一液水性フッ素塗料を凌ぐ、耐候性を実現したハイクラスフッ素塗料です。
更にフッ素REVO1000へ「遮熱性」を付与した、遮熱塗料で太陽光による蓄熱を制御。
真夏の建物温度の上昇を防ぎます。
このドイツ張り外壁、意外と塗装が難しい外壁です。塗装の繋ぎ(斑)を出さないように施工するのが腕の見せ所。
2階ドイツ張りサイディング上塗り
1階と2階の間にモール(帯)があるため一階の中塗りには入りません。
2階の中塗り乾燥後、上塗りを行い2階部分を仕上げます。
塗料:水性形一液外壁用遮熱フッ素系上塗材、フッ素REVO1000-IR
モール(帯)の中塗り・上塗り
帯はA邸のアクセントカラーになる重要な箇所。
アイボリーで中塗り、上塗りを完了。
少しだけモルタル外壁(下側)へはみ出して塗装したのには、デザイン的な理由があります。
その部分は後ほどご説明。
1階モルタル外壁中塗り・上塗り
モルタル外壁面もドイツ張り同様のフッ素REVO1000-IRで中塗り。
このあたりから1階部分の塗装。
下から見ても分かる程、建物の色調がガラリと変化し、施主さまも喜んでおられました。
モールのデザイン性をグレードアップ
モール(帯)の中・上塗りを下部へ伸ばしていたのには、モールの立体感を生み出すため。
通常、壁面の上部、「逆L字」に曲がっている部分は、ブッツケで塗ってしまう事が多いのですが、建物の意匠を活かすため、モルタル外壁面の垂直で止め、モールの凹凸感を更に引き上げました。
この塗り分けで完工後の見栄えが大きく変わります。
手前はザックリと塗った箇所。奥側は仕上げとなり、モールのラインを引き立てます。
隅々のラインをシャープにする事で、建物へ緊張感と厳格さを生み出します。