マンション入口の飾り門、補修塗装
腐食箇所の撤去の後、飾り部分の再溶接、各部ケレン後清掃、サビ止め塗料、シーリング・中塗・上塗り塗装。
サビ止め塗料:
日本ペイント
1液ハイポンファインデクロ(ホワイト)
(ターペン可溶1液速乾変性エポキシさび止め塗料)
中・上塗り塗料:
日本ペイント
ファインパーフェクトトップ(調色)
(ターペン可溶1液ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料)
飾り門の装飾部分が劣化し、錆で膨張していたため、劣化しているCチャンを撤去し、溶接の通電を行う箇所と腐食部分をディスクグラインダーで均一に切削。
Cチャンは溶接の際、通電させる部分が無くなるため、一旦アースを掴む箇所として鉄筋を仮溶接。
門柱の構造部はH鋼で、Cチャンは装飾部分のため、上部のCチャンとの突合せ部分のみ突合せ溶接。
その他はスポットで溶接。
溶接部のスラグ・スパッタ・ビードをディスクグラインダーで切削し平滑に成型。
飾り門全体のケレン・清掃の後、雨水が入り込む箇所をシーリング。
その後、サビ止め塗装・中塗り・上塗りを塗装。
まら、門柱の基礎部分の爆裂はシーリングで平滑に整え、防水性を付与。
飾り門は複数個所あり、他の門でも同様に施工を行いました。
今回の鉄部改修は腐食がひどかった事もあり、溶接工事を併用した作業になりました。
もう少し軽度の腐食で早めの改修・塗装工事でしたらば、溶接までは行わなくても良いため、早め早めの塗装を推奨いたします。
塗装業界では再塗装は、木部3年・鉄部5年という目安があります。
近年は外壁塗料やシーリング材の進化で外壁20年、シーリング30年などといわれ、耐用年数が目覚しく延びているものの、外壁やシーリング材の影で、鉄部や木部、屋根材などは劣化の進み具合は昔とそれ程変わりません。
なぜならば、鉄製建材は熱の影響を受けやすく、気温の変化で熱膨張・収縮を常に繰り返しているからです。
神奈川県では年間の平均気温差は最低気温2℃~最高気温31℃です。
直射日光の鉄部は80℃にも蓄熱し、平均最低気温との差は80℃にもなります。
例えば電車の線路は30mで夏と冬とでは2.88cm伸び縮みするといわれ、それえがガタンゴトンという理由です。
住宅の鉄製建材も毎日常に伸び縮みを繰り返し、木部は湿度の変化で膨張・収縮を常に繰り返しています。
鉄部や木部の塗膜はいつも引っ張られ、縮められるという非常に過酷な状態で、表面保護を行っているのです。
住宅の構成パーツでは外壁と屋根に目が行きがちですが、実は鉄部・木部は劣化の進行具合が早いため、早めの点検と塗装を心がけたいものです。
しかし、塗装屋はいつもそうですが、劣化したものを再生させ、そこに住まう人々の気持ちをリフレッシュできる仕事だと思いました。
錆びて朽ちかけた門が美しく再生し、毎日通る人が喜んでいただけたと考えています。
星美(ほしみ)塗装は職人直営だからこそ、リーズナブルな塗装工事を行っています。
塗装でお悩み事がありましたらば、小さな部分工事でも快く請け負いますので、お気軽にご相談ください。