横浜市金沢区K様邸 塗り替え工事
概要
木造・サイディング外壁(2階建)
施工箇所
外壁(サイディング)
バルコニー防水・付帯部(樋・破風・雨戸・雨樋・出窓屋根・庇)
サイディング(一部張替え)・シーリング全打ち換え
屋根(スレート)
施工内容
既存色から外壁は、アステックペイント・フッ素REVO1000-IR(遮熱)のベージュに塗替え。
劣化したサイディングを一部交換し、汚れていた外壁から、シックな色へ大変身。
サッシや付帯部の白をアクセントカラーに、落ち着いた装いへ生まれ変わりました。
ご近所さんからもご好評です。
現況調査
それでは、建物の各部を塗装職人ならではの視点で調べていきます。
外観調査
既存塗膜が相当劣化しています。経年によるもので仕方がありません。
外観調査
サイディング面が複数個所で反っていました。反ってしまった原因は、サイディング交換時に判明しました。
スレート屋根部調査
スレート板の表面に苔や藻が付いていますが割れなどは無く、洗浄と塗装でスレート板を保護できそうです。
また、屋根金物の雪止めや棟包みなどは、経年の割には良い状態と思いました。
バルコニー下天井調査
下から見たところ、バルコニー下には雨水の染みは見られません。
バルコニー床部調査(写真:洗浄後の防水プライマー塗布前)
写真は防水の施工を行う前です。防水モルタル仕様のバルコニーは、各部にクラックが見られます。モルタルは施工後にどんどん収縮しますから、ある程度のクラックは仕方が無い状況です。しかしバルコニー下の天井には雨水の染みは起きていませんが、バルコニー防水の機能が終わりかけていると判断します。
足場仮設
晴天の中、仮設足場が設置されました。
外壁・屋根・バルコニー下天井以外の塗装箇所の付帯部など、細かい箇所は足場の仮設後、詳細に調べます。
付帯部チェック1
雨樋や鼻隠しは塗装できれいになりそうです。
付帯部チェック2
換気口も状態が良く、塗装での仕上がりに期待できそうです。
付帯部チェック3
中央に見えている、外部のパイプまわりの被服に劣化が見られました。
パイプ用の保護・保温クッションとテープの交換が必要です。
写真:上部右側が金物が出ていたため、サイディング板を加工しシーリングで塞ぎます。
サイディングボード張替え
こちらの建物は直張りのため、サイディングの反りが酷く、サイディング板の張替えを行うことになりました。
既存のサイディング板・防水透湿シートを撤去し合板を露出させます。
サイディング板の反った原因として、下地の構造用合板の腐食や反りを考えていたのですが、実は合板を接合させる金物が飛び出ていた事で、外壁のサイディング板に反りが発生していました。
また、シーリング材は経年で殆ど失われていて、その周辺からも雨水が入り込んでいました。
更にバルコニーの笠木などでは、金物の納めの兼ね合いで雨水が進入。
しかし両方とも、幸いな事に構造用合板まで交換する程は、劣化が進んでいませんでした。
今回の外壁工事で早期発見が出来、また軽症の段階で外壁の修繕が出来た事は建物にとってはかなり良かったと思います。
シーリング打ち替え
サイディング外壁の住宅は、シーリング箇所が防水の肝になります。全てのシーリング箇所を撤去し、打ち替えを行いました。
シール材:ペンギンシール"MS2570 TypeNB"