横浜市中区N様邸 塗り替え工事
概要
木造・サイディング外壁(2階建)
施工箇所
外壁(サイディング)・屋根(人造スレート)
バルコニー防水・付帯部(破風・鼻隠し・雨樋・シャッターボックス鉄部・軒天井)
シーリング全打ち換え
施工内容
外壁は既存色のベージュから、水谷塗料、ナノコンポジットW、NC-01(ホワイト)・NC-21(グレー)3部艶に塗替え。
表面のクリア層が劣化したサイディングから、ホワイト+グレーのツートーンに変身。
無難なベージュから、デザイン的なツートーンの外観でお洒落に生まれ変わりました。
現況調査
それでは、建物の詳細を「塗装の職人」ならではの視点で観察・調査します。
コチラの建物は竣工以後、初めての塗り替えです。
外観調査:正面
先ずは建物正面、バルコニー下の天井。天井にシミがないので、バルコニーの防水が機能している証拠です。
天井から出ている樋廻りもシミが無く、防水のドレン付近もトラブルが起きていません。
玄関上の下屋根したの軒天井もシミが無く、雨水が入り込んではいません。
外壁のサイディングは経年による劣化が多少あり、工場出荷時に比べると塗膜表面が劣化しています。
最上部の破風板は遠目にみても、塗膜が朽ちているのが分かります。
外観調査:東面~北面
玄関横から側面、裏面へと回りこみます。
建物に近づいてみると、各部のシーリングが痩せているのが分かりました。
日当たりの悪い北面には藻が生えています。横樋、鼻隠しも藻が生えています。
外観調査:西面
西面へ回りこみます。
水廻りのある外壁は反りや歪みはなく、サイディングの状態は良好です。
こちらも破風・鼻隠しに藻が生えています。
換気フード、水切りも状態が良い感じです。
外観調査:まとめ
全体的にサイディングは良好な状態です。しかしシーリングは殆どが痩せており、防水の機能は落ちていました。
近年の木造サイディング住宅は軒が極端に短く、窓の上にも庇が良く見られます。建築時のコスト削減と建蔽率の確保のため、防水機能を持つ軒・庇がありません。これはサッシやシーリング、塗料の進化により、軒・庇が無くて強固な防水を確保できるためです。だからこそ防水機能の保全のため、定期的な塗り替えが必要になります。
屋根は遠方から見た限りトラブルはなさそうでした。
仮設足場組み立て・高圧洗浄
工事前に近隣住宅へのご挨拶のあと、仮設足場が組みあがりました。
足場が出来上がり高圧洗浄によって劣化した旧塗膜や苔・藻・砂埃を洗い流し、塗装工事に入ります。
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