横浜市金沢区 K様邸 2ページ


鉄部サビ止め塗装工事

水洗い・乾燥の後は、最初に鉄製建材の腐食を進行させないため、鉄部のサビ止め塗装を行います。

写真:屋根の棟包(金物)は釘浮きを元に収め、シーリング処理。雨水の浸入と釘浮きを予防。


鉄部サビ止め塗装

各部ケレン後清掃し、サビ止め塗料・下塗り塗料を塗装。

 

鉄部サビ止め塗料:

日本ペイント

1液ハイポンファインデクロ(ホワイト)

(ターペン可溶1液速乾変性エポキシさび止め塗料)

付帯部下塗り塗料:

日本ペイント

ファインパーフェクトシーラー(ホワイト)

 

(弱溶剤2液高付着浸透形ハイブリッドエポキシシーラー)

 

サビ止め塗装施工箇所

  • 屋根:棟金物・雪止め・天窓まわりの水切り
  • 樋 :樋持ち・でんでん
  • 窓 :出窓の霧除け部・出窓下部の天井・雨戸(枠・レール部分を除く)
  • 外壁:バルコニーの笠木・水切り

近年の住宅では、鉄製の建材は少なくなっているものの、未だに多くの箇所が鉄製建材が使われています。

鉄製建材は新品の状態では、表面に腐食を防ぐ防食用の亜鉛加工等が施されていますが、経年によって防食効果が低下し、金属の表面から腐食「錆」が発生します。

そのサビを防ぐ目的として、サビ止め塗装を行います。

※樋・パイプ等、付帯部の下塗りも同時進行。


屋根塗装工事

下塗り・中・上塗りの塗装作業


スレート屋根塗装

下塗りの後、中塗り、上塗り。

 

下塗り塗料:

アステックペイント

サーモテックシーラー(白)

(弱溶剤形二液変性エポキシ系屋根外壁用遮熱下塗材)

中塗り・上塗り塗料:

アステックペイント

スーパーシャネツサーモF(クレタグレー)

(弱溶剤形二液屋根用遮熱フッ素系上塗材)

 

塗料の特徴

下塗り塗料:サーモテックシーラー

  • 高浸透固着性により、劣化した人造スレートの表面を補強
  • 遮熱顔料により、高い遮熱性で室内の温度変化を制御
  • 上塗り塗料との複合効果により、更に高遮熱性能を発揮

上塗り塗料:スーパーシャネツサーモF

  • フッ素樹脂塗料で汚れ難く高い耐候性
  • 劣化を制御したラジカル制御顔料を含有し、塗膜の劣化を制御
  • 高い日射反射率により、室内の温度上昇を抑える

スレート屋根の塗装は、外部の人造スレート板を保護することを目的としています。

スレート板表面には微細な凹凸があり、そこへ土埃等の汚れが堆積し、藻・苔などが生える事でスレート板表面が物理的に破壊されてしまいます。これらを防ぐ目的で屋根塗装を行います。

今回の塗料、スーパーシャネツサーモFはフッ素樹脂含有の塗料のため、塗膜に汚れが付きにくく、藻・苔の生える要因が最小になるため、塗膜劣化の起きにくい屋根に生まれ変わりました。

更にスレート屋根が普及して数十年、多くのスレート屋根住宅は屋根の色として黒色が使われてきました。

黒は熱を蓄熱するため、夏場の屋根表面温度は80度にもなり手で触れないほど高温になります。

K様邸ではカラーバリエーションの中で最も遮熱性能の高い、クレタグレーで塗装。

夏場の高温下でも手で直接触れるくらい低い温度に生まれ変わり、エアコンの設定温度や風量に変化が生まれ、電気代の節約に期待が出来ます。


付帯部塗装工事

付帯部とは屋根・外壁以外の塗装箇所を指します。


付帯部:中・上塗り

 

鉄部中塗り・上塗り塗料:

 

日本ペイント

ファインパーフェクトトップ(N90)

(ターペン可溶1液ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料)

天井・軒天井の中・上塗り塗料:

アステックペイント

マルチエースⅡ-JY

(弱溶剤形一液内外壁用アクリル系上塗材)

 

塗装施工箇所

屋根:破風・鼻隠し

 

樋 :横樋・縦樋・樋持ち・でんでん

鉄部:水切り・換気フード他

窓 :雨戸蛇腹部・出窓霧除け+出窓下天井

天井:バルコニー下天井・軒天井


次のページ、外壁塗装へすすみます。

※本来、工事の進行は付帯部塗装と外壁塗装と、行ったり来たりと進みますが、塗装工事の説明のため、便宜上建物の部位ごとに解説をしています